ガスに関するQ&A
都市ガスの性状は?
2009年12月1日
大和ガス株式会社
製品安全データシート(都市ガスの性状)
1.化学物質等
1)〈物質名称〉都市ガス(13A)
2)〈会社名〉大和ガス株式会社
3)〈住 所〉奈良県大和高田市旭南町8番36号
4)〈電話番号〉0745-22-6220 (総合企画課)
2.危険性及び有害性の要約
1)〈分類の名称〉可燃性ガス
2)〈有害性〉単純窒息性ガス
3.危険性及び成分表
成分 | 化学式 | 組成(体積%) * | 組成(重量%) * |
---|---|---|---|
メタン | CH4 | 88.9 | 78内容 |
エタン | C2H6 | 6.8 | 11 |
プロパン | C3H8 | 3.1 | 7 |
ブタン | C4H10 | 1.2 | 4 |
*ガス組成は変動しており表示値は代表例です。
4.応急の措置
【大量に吸入した場合】
患者を直ちに空気の新鮮な場所に移し、安静に努めて下さい。必要に応じて医療機関への連絡を行い、医師等の指示に従ってください。
【爆発ややけどを受けた場合】
速やかに救出して応急手当をし、医師の治療を受けてください。
5.火災時の措置
1)初期の火災には、水、粉末、炭酸ガス消化剤を用いてください。
2)消火作業と同時に機器栓・ガス栓を閉止し、ガスの供給を遮断してください。
3)速やかに最寄りの消防署及び大和ガスへ連絡し、出動を要請してください。
6.漏出時の措置
1)速やかに付近の着火源を取り除いてください。
2)電気機器のスイッチ操作をしないでください。
3)機器栓・ガス栓を閉止してください。
4)窓を開放し換気してください。
(換気用設備のスイッチを操作しないで下さい。)
5)ガスの臭気が感知される地域から人を避難させてください。また、ロープを張るなどして同地域への立ち入りを禁止してください。
6)速やかに大和ガスへ連絡し、出動を要請してください。
7.取り扱い上及び保管上の注意
1)ガスを取り扱う室内においては、常時有効な換気を確保してください。
2)ガス機器の燃焼状態を適宜監視するとともに、必要に応じてガス機器メーカー等に依頼して機器の分解点検等を実施し、不完全燃焼による一酸化炭素発生防止に努めてください。
3)定期的にガス機器及びガス配管の周辺のガス漏れ検査(臭気の有無等による)を行ってください。
4)ガスを使用後は、機器栓、ガス栓を閉止することをお願いします。
5)ガス機器及びガス配管に衝撃を与えるような行為をしないでください。
6)ゴム管を使用している場合には、定期的に取り替えてください。
7)ガス機器の燃焼状態の監視に関し、可能な場合は専門家による排気ガスの成分測定を実施してください。
8)法令によりガス漏れ警報器(または遮断弁)の設置が義務づけられている場合には、法令の規定に従って設置するとともに、適宜警報器等の点検を実施し正常に機能するかご確認ください。
8.物理的及び化学的性質
1)〈外観等〉無色の気体でガス臭を有す
2)〈比 重〉0.638 (空気=1)
3)総発熱量 : 45.0 MJ/m3N (約10,750 kcal/ m3N)
※m3Nは標準状態(摂氏0℃、圧力101.325kPa)を示す。
9.安定性及び反応性
1)〈燃焼範囲〉5〜15 体積%
2)〈発火点〉630〜730℃
3)〈可燃性〉有
4)〈自己反応性・爆発性〉無
5)〈安定性・反応性〉安定
10.有害性情報
都市ガスを燃焼させることなく、高い濃度で長時間にわたり吸気した場合には、酸素量の不足による窒息などの害を人体に及ぼす恐れがあります。
11.適用法令
ガス事業法
12.その他の情報
本記載内容は、労働安全衛生法の第57条の2に基づき、都市ガスを安全に取り扱うために必要な情報を提供し、事故を未然に防止することを目的として作成さ れたものであり、いかなる保証あるいは責任等をもお受けするものではありません。また、注意事項、措置方法などは通常の取り扱いを対象としたもので、特別 な取り扱いをする場合には、さらに用途に適した安全対策を講じられるようにお願い致します。